休みの日はいつまでも寝ていたい

 厳しいが、これを実施してしまうと、睡眠リズムは狂いやすい。結果として、学校/ 仕事の前日、当日の朝の憂鬱を引き起こしかねない。

 サザエさん症候群のシンプルな予防は、日中の予定によらず、起きる時間を毎日同じにすることだ。これが継続できるようになってから、子どものころからブルーマンデーに悩み続けてきた著者は、症状がグッと軽くなった(憂鬱が、全くないわけではない)。

 明日から学校、仕事、そのことを考えて、うだうだ悩んでしまうのは、あなたが人間として弱いわけでも、だらしないわけでもない。生理的な反応によるものだ。人よりも生活リズムの影響を受けやすいのかもしれないことを受け入れ、まずは毎日を同じ時間に起きることだ。

 休みの日の朝、平日と同じ時間に起きるためには、前日に平日と同じ時間に寝ることだ。夜更かしをしないこと。

 そして、休みの日に平日と同じ時間に起きて、朝の充実を自分に教えこませると、身体は同じ時間に起きる快適さを学習する。繰り返し自分自身にメリットを教え込ませることだ。こうなれば、いつまでも寝ているまどろみより、スパッと起きてしまうことのほうが良いと、身体が自然と行動を起こすようになる。

 つまり、睡眠リズムを一定にするという習慣を取り入れることだ。

そして、新しい習慣を身に付けるためには、楽しい、らくちん、充実感を自分に教え込ませること。無理したり辛い思いを自分に植え付けないことだ。

 著者は無類のコーヒー中毒なので、休日でも平日と同じ時間に起きられた朝は、カーテンを開ける以外は、何よりも先にコーヒーを淹れて飲むようにした。せっかく朝早く起きたから有意義に、などと自分に課したりせず、着の身着のままコーヒーの香りを楽しんだ。眠ければ、また寝てもいいかくらいの気持ちで、コーヒーを楽しみ、部屋着のまま朝のゴミ出しをしに行ったら、帰り道には意図せず起きてきている自分がいた。

 朝が弱くて、早起きは罰ゲームで自分が可哀想に感じるくらい辛い人は、このくらい都合よく自分をヨイショし、何も課さずに起きた時間を過ごすことから始めてみてほしい。

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